瀬戸毅己‥‥曜変天目の再現
品格のある華やかさがある曜変天目 作品はすべて瀬戸毅己の曜変天目
多くの陶芸家が挑みながら失敗を繰り返した曜変天目
瀬戸毅己の曜変天目を観たのは八年前、
試行を重ね、漸くみごとな「曜変天目茶碗」を創り出し満を持して発表させていただきます
『深味ある輝き』は胎土となる黒胎
電気窯やガス窯の安定性を求めるのではなく、不安定な炎の流れをする灯油窯を使っている
1320度から1360度という他を寄せ付けない高温で焼くから
黒胎の素地から湧き出た複雑な成分が天目釉に滲みだす
その恩恵が深味を感じさせる重要な要素の一つだ
白土を使った表面だけの結晶ではない
爽雑物の多い黒土から湧き出る本物の輝きを求めている
二つとして同じ結晶を形成しないのが瀬戸君の曜変天目高温焼成で天目釉が高台の脇まで、とろりと溶け出している
光線の具合で千変万化する曜変天目なので自然光で見て頂ければよいですが、
魯卿あんの茶室で特別な照明器具を使わずに私がデジカメで撮影したものです
茶が生える曜変天目茶碗
高台の土見せは本歌通りの黒胎
宇宙に浮かぶ満天の星のように輝きを放つ曜変天目
2018年3月に当苑で「瀬戸毅己の曜変天目作品」のデビュー展開催予定です
現在、京橋『魯卿あん』にて、お手に取ってご覧いただけます
湧き出た深味ある『曜変天目の世界』を観て頂きたいと思います
黒田草臣BLOG「曜変天目のこと」
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