‥‥昔の作家は道を楽しんだ。
たとえば焼物の作家は本当に焼物が好きだったということだ。
だから、好きな焼物のために苦しみも楽しんだ。
好きな道のためなら、乞食、ものもらいまでしても道を枉げ(まげ)ない、‥‥と北大路魯山人はいう。
「名品」といわれる芸術品には高い品格が要求される。
とくに陶芸は炎を潜り抜けたものだから、
作り手である陶芸家は名利にとらわれず、
豊かな心で楽しんで創ってもらいたい。
その作品から作者の高い品格や感性、
そして豊かな作者の個性が読み取れて、
さらに私たちを感動に誘ってくれるからだろう。
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